
青年期の不安や憧れを描いた文芸作品。床に置かれた円形の鏡のような窓には夜空と星々が広がり、その縁にセーラー服姿の少女ともう一人の人物が頭を寄せ合うように横たわる。木目の床にはマグカップ、散らばる紙片、紐、開かれた本といった日常の断片が散らばり、俯瞰の構図で静かに切り取られている。手描きの繊細な線と落ち着いた配色が、見上げる夜空と見下ろされる現実をひとつの円のなかで重ね合わせ、タイトルの儚さに静かな手触りを与えている。
著WilsonDanielHoward、AdamsJohnJoseph、ほか
装丁岩郷重力+W.I
装画緒賀岳志
東京創元社 / 2018年
文学・評論