
14人の推薦本をめぐる、女優・小林聡美の読書日記。本を読むことで広がっていく愉しみや、本がもたらす思索の時間が、軽やかな筆致で綴られていく。表紙は白地に、青と緑、淡い茶を基調とした手描き風のイラストが散りばめられている。猫、うさぎ、樹木、家、人物、目、本を抱える人影など、読書から立ち上がる断片的なイメージが余白のなかに点在し、タイトルは右上に静かに置かれる。下部の落ち着いたカーキ色の帯が画面を引き締め、線の素朴さと配色の慎ましさが、読むことで世界が少しずつ増えていく感覚そのものを描き出している。

著平野紗季子
装丁大島依提亜
装画Alexis Ralaivao
新潮社 / 2024年
暮らし・健康・子育て