一覧に戻る文学・評論五十坂家の百年旧家・五十坂家に流れた百年の時を、家族の記憶と女たちの肖像から辿る長編。寄り添うようにうつむき、三つ編みとセーラー服に身を包んだ二人の少女が、セピアがかった生成りの地に絵画的な筆致で描かれる。タイトルは縦組みの明朝で大きく配し、白く縁取られた朱色が古い写真のような画肌に静かな熱を添える。直立せず少し傾いた姿勢が、過ぎ去った時間のなかで揺れる血脈そのものを思わせる。About出版社中央公論新社出版年2015年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁永井亜矢子(陽々舎)装画江津匡士