一覧に戻る文学・評論鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐病と生、群れと孤、失われゆくものと還ってゆくものを描いた長編の完結巻。表紙には夕陽に染まる空を背に、岩山の頂で遠くを見据える狼の姿が版画調の筆致で刻まれる。橙と藍のコントラストが峡谷を二分し、谷底へと続く細い川筋が遥かな大地へと視線を導く。黒々と打たれた毛筆の題字と朱の「下」が、物語の重みと終局の静けさを引き締めている。荒野に立つ獣の輪郭そのものが、還る者の背中として読み手の前に置かれている。About出版社KADOKAWA出版年2014年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁坂川栄治(坂川事務所)+永井亜矢子(陽々舎)装画影山徹(東京イラストレーターズソサエティ)