一覧に戻る文学・評論9月9日9時9分一木けい題名に刻まれた特定の日付と時刻が、ある一瞬を留めようとする物語であることを告げる。表紙には黄と緑の絵具を奔放に重ねた背景の上を、ピンクのワンピースと白シャツに濃いスカートを合わせた三人の少女が、走り出すような姿勢で横切っていく。大きく崩した「9」の曲線が画面を縦に渡り、細い明朝体の「月」「日」「時」「分」が少女たちの動きと交差する。絵筆の勢いと書体の静けさが拮抗し、過ぎゆく時間の一点を掬い上げる一冊。About出版社小学館出版年2021年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁大久保伸子装画網中いづるAmazonで見る