
劇作家・演出家として走り続けてきた著者が、日々のなかで揺れる感情や思考を綴ったエッセイ集。書くこと、生きること、人と関わることへの戸惑いや覚悟が、率直な言葉で重ねられていく。表紙は正面を見据える少女のイラストレーション。前髪と編まれた髪に青・赤・黄・緑の絵具を散らしたような筆致が踊り、白いフリル襟と山吹色のカーディガン、手元に添えられた鈴蘭が淡い清潔感を支える。タイトルは縦組で右側に小さく置かれ、絵の鮮烈さと余白の静けさが、ためらいながらも今を尽くす佇まいに重なる。
著堀川アサコ
装丁西村弘美
装画六七質
小学館 / 2018年
文学・評論