
小学5年生の仲良し三人組が、空飛ぶユーフォーざぶとんをめぐる思わぬ陰謀に巻き込まれていく児童文学。友情と恋、そしてちょっぴり哲学が混ざり合う「変てこ小説」だ。表紙は鮮やかなイエローを地に、放射状の光線とピンクのざぶとんに乗って空を駆ける三人の少年を漫画的タッチで配する。タイトル文字はピンクの吹き出しに収まり、桃色の帯と相まって全体に祝祭的な高揚感を生んでいる。荒唐無稽な物語の入口にふさわしい、軽やかでポップな佇まい。
著大前粟生
装丁佐々木俊
装画umao
河出書房新社 / 2020年
文学・評論