一覧に戻る文学・評論いかれころ三国美千子南河内の旧家を舞台に、四歳の少女の視点から大人たちの縁談と血族のもつれを描く三島由紀夫賞受賞作。淡いクリーム地に、満開の躑躅と思しき桃色の花房と濃緑の葉が水彩で大きく描かれ、枝先は紙面の外へ伸びる。題字は手書きに近い柔らかな明朝で中央に小さく置かれ、下半分を覆う深い苔色の帯が画面を引き締めている。ふくよかな花の艶やかさと帯の重さが、土地に根ざした暮らしの匂いと、その奥に潜むざらつきを同居させる。About出版社新潮社出版年2019年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁新潮社装幀室装画木村彩子Amazonで見る