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血も涙もある
文学・評論

血も涙もある

山田詠美

有名料理研究家の妻、年下の夫、夫の恋人——三人の歪んだ関係を、官能と諧謔をないまぜに描いた長編小説。深い闇を背景に、紐で吊るされたレモンの房、艶やかな赤いりんご、羽のついたままの鳥や貝が並ぶ静物画が表紙を覆う。古典絵画の様式を借りた構図は美しくも生々しく、果実の瑞々しさと獲物の死の質感が同居している。タイトルの白い明朝体だけが静かに浮かび上がり、肉や血、食欲と欲望が地続きであることを画面ごと物語る装丁である。

About

出版社
新潮社
出版年
2021
判型
四六判 / A5判 サイズ
ジャンル
文学・評論

Credits

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