一覧に戻る文学・評論残業のあと、朝焼けに佇む彼女と紙木織々残業を終えた青年と少女がベンチに背を預け合い、明けゆく街を眺める——夜と朝のあわいに立ち会う物語を、一枚絵の静けさが受け止めている。ワイシャツの白とネクタイの青、奥に淡く滲むビル群が朝靄の色温度をそのまま伝え、足元の石畳は冷えた夜気の名残をたたえる。題字は黄色の手書き調で大きく構図を斜めに横切り、整然としたイラストに揺らぎを加える。働く時間の余白に灯る、ほのかな共在感が表紙からこぼれている。About出版社新潮社出版年2021年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁川谷康久(川谷デザイン)装画れおえんAmazonで見る