一覧に戻る文学・評論W県警の悲劇葉真中顕架空のW県警を舞台に、組織の内側で起こる事件と歪みを描いた連作短編集。深い朱に染められた画面の中央に、目元を白く伏せた制服姿の二人が、逆さに据えられた赤い箱状のものの上に立つ。背後にそびえる書架、足元に散らばる書類と数字、左には犬と規制線めいた紅白の連なり——シュールな寓意の積み重ねが、組織内の不可視の力学を一枚に圧縮している。赤の濃度がそのまま、語られない悲劇の温度として残る。About出版社徳間書店出版年2019年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁坂野公一(welle design)+吉田友美(welle design)装画旭ハジメAmazonで見る