
漫画家ゆうきまさみが『月刊ニュータイプ』に長期連載するエッセイをまとめた、12年ぶりの新刊。日々のたわいない出来事や仕事まわりの観察が、軽妙な筆致で綴られる一冊である。クラフト紙のような淡い生成りの地に、朱赤一色で描かれた群像が四辺をびっしりと縁取り、装飾枠のように画面を抱える。中央には明朝体の太字でタイトルが堂々と置かれ、丸い吹き出しの中の「たわいもない話ではありますが…」という一言が、内容の温度をそのまま伝える。賑やかさと余白の落ち着きが同居する佇まいだ。

著FieldingHelen、亀井よし子
装丁鈴木成一デザイン室
装画網中いづる
KADOKAWA / 2015年
文学・評論