一覧に戻る文学・評論鬼畜の家家族という閉じた場所に潜む歪みを、緻密な構成で解き明かしていく長編ミステリ。漆黒の地に薄く張り巡らされた蜘蛛の糸、銀色に絡まる針金の塊、そして標本のように留められた色鮮やかな蝶が幾重にも配される。美しさと囚われが同居する図像が、黄色く浮かぶ書名と静かに響き合う。捕らえられた者たちの息遣いが、装丁の闇からじわりと滲み出てくる一冊。About出版社welle design出版年2014年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁坂野公一(welle design)装画米増由香