
ドイツに30年暮らした著者が、両国を行き来する視点から見えてきた日本の姿を綴る比較文化エッセイ。サービス、礼儀、仕事観など、日常の細部に潜む差異を笑いを交えて掘り下げていく。クリーム色の地に縦組みのタイトルを配し、その傍らにシンプルな線描で女性と男性の人物像を並べる。色面を持たない素朴なイラストレーションが、対比される二つの文化を軽やかに視覚化する。装画と書名のレイアウトが、観察と諧謔が同居する本書の語り口をそのまま映している。
著宮嶋勲
装丁漆原悠一
装画小幡彩貴
日本経済新聞出版社 / 2015年