
化石を追って世界の発掘現場を渡り歩く古生物学者のフィールドノート。黄色い空の下、リュックを背負った研究者がWOWと声をあげて走り出し、その先には赤いティラノサウルス、雷雨の中を飛ぶヘリ、牙をむく熊、足元には蛇とアンモナイトが散らばる。フラットでポップな線と限られた色数のイラストが、危険と発見が同居する現場の高揚を一枚の画面に圧縮する。タイトルを収めた縦組みの白い枠が、にぎやかな画面の中央に静かな軸を通している。

著HemingwayErnest、福田恒存
装画塩田雅紀
新潮社 / 2003年
文学・評論