
フランス人ジャーナリストによる、日本の性愛文化をめぐるルポルタージュ。緊縛、ラブホテル、漫画、風俗といった現代日本の「エロス」を、外側からの好奇と敬意を交えて読み解いていく一冊。表紙は黒髪のおかっぱの女性を中心に据えた一枚絵で、赤い和の地紋を背景に、緋色の布、白い肌、足元に置かれた一輪の赤い花、編まれた縄が緻密な線で描かれている。和書のタイトルは丸みのある明朝で大きく、原題の仏語は朱色の細い欧文で慎ましく添えられ、二つの言語が画面の中で静かに釣り合う。退廃と耽美のあわいに立つ視線を、そのまま装丁に翻訳したような表紙である。
著坂口恭平
装丁佐藤亜沙美
カバー写真ルー
河出書房新社 / 2017年
文学・評論