一覧に戻る文学・評論短くて恐ろしいフィルの時代SaundersGeorge+岸本佐知子架空の小国に君臨する独裁者じみた人物の短い治世を、寓話の語り口で描く中篇。滑稽さと不穏さが終始同居する物語である。鮮烈なオレンジを地に、王冠を載せた黒い装飾文字Hの中央へ白い口髭と小さな黒眼鏡を重ね、専制者の似顔絵を一文字に圧縮して記号化する。強い色面と軽妙な造形の対比が、笑いと恐怖の併走する語りの質感をそのまま表紙の一面に置いている。About出版社河出書房新社出版年2021年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁鈴木久美(角川書店装丁室)Amazonで見る