一覧に戻る文学・評論ひとごと他人の事情、噂、ひそやかな打ち明け話——日常をすり抜けていく言葉のやり取りを、短篇のかたちで掬う一冊。淡い緑を背景に、紫のソファで身を寄せ合う二人の女性。一方は新聞らしき紙片を手にし、もう一方が顔を近づけて耳打ちするような距離感が、手描きの柔らかな線とくすんだ色面で描かれている。画面の下半分は大きく余白を残し、縦組みの仮名タイトルだけが静かに立ち上がる。誰かの話を分け合う親密で少し危うい一瞬が、そのまま表紙に置かれている。About出版社KADOKAWA出版年2014年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁須田杏菜装画木内達朗