一覧に戻る文学・評論凍りのくじら辻村深月心の温度をうまく保てない高校生の少女が、自分と世界の隙間に向き合っていく長編。孤独や距離の感覚が、静かな筆致で綴られていく。表紙は刷毛跡の残る深い藍の夜空に、ぼうっと滲んだ淡黄の月。その手前を一頭のくじらが悠々と横切り、足元の白い板塀からは小さな猫がそっと顔を覗かせる。空を泳ぐ巨きな生き物と、地に身を潜める小さな気配。手描きの絵肌と余白を残した白い題字が、物語の冷たさと体温を同時に抱えている。About出版社講談社出版年2008年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁坂野公一(welle design)装画佐伯佳美Amazonで見る