一覧に戻る文学・評論馬喰八十八伝井上ひさし江戸の馬喰を主人公に据えた時代小説。市井に生きる者たちの生業と滑稽味を、闊達な語り口で立ち上げる一冊である。生成りの地に、後脚で立ち上がる馬と、それを見上げる町人たちの姿を浮世絵調の筆致で配置。宙には小判や梅の花、豆らしき粒が舞い、人物たちの口元はみな笑みを湛えている。題字は黒い筆文字で画面右に縦に据えられ、絵のなかの賑わいをきりりと締める。物語が孕む軽やかな躍動と、紙面そのものの祝祭感が呼応している。About出版社光文社出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁高林昭太装画ホセ+フランキーAmazonで見る