一覧に戻る文学・評論春のこわいもの川上未映子パンデミック直前の東京で六人の男女が体験する、甘く際どい地獄めぐりを描いた短篇集。表紙の大部分を占めるのは、淡いピンクの薄い布か紙のような物体が無造作にくしゃりと潰された静物写真で、ハイライトと陰影が繊細な襞をつくり、官能と脆さの両方をにじませる。タイトルと著者名は右側に縦組みで小さく置かれ、画面左上の余白とともに静かな緊張感を保つ。やわらかな桃色の塊が湛える不穏さが、書名の「こわいもの」と呼応している。About出版社新潮社出版年2022年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁名久井直子装画Alex HannaAmazonで見る