一覧に戻る文学・評論十年交差点三兎+中田永一+岡崎+琢磨+白河十年」という時間が交差する場所に立つ、五人の作家による競作小説集。制服姿の少女が黄色い本で顔を半ば隠して立ち、その周囲には同じ服の少女たちが俯きがちに行き交う。背景は灰青に沈む街並みと、地面に大きく差し込む黄色の光、そして放射状の横断歩道。明るい色面と冷えたグレーの対比が、画面に一瞬の停止と通り過ぎていく時間の両方を呼び込んでいる。タイトル文字は淡く重なるように配され、群像のなかでひとり立ち止まる読書の姿が、十年という距離を見つめ返している。About出版社新潮社出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁鈴木久美(角川書店装丁室)Amazonで見る