一覧に戻る文学・評論ワーカーズ・ダイジェスト津村記久子働く人の日常を描いた小説。帰宅して毛足の長い紫のラグに身を投げ出した、その低い視点から部屋の景色が立ち上がる。丸テーブルに並ぶ急須と湯のみ、奥には事務机と椅子、洗濯物が下がるハンガーラック。淡い藤色と桃色に薄水色が混じる柔らかな色調のイラストレーションが、ひと息つく瞬間の生活の手触りを写し取る。タイトルは白く抜かれた丸い余白の中に置かれ、雑然とした室内に静かな間を生んでいる。About出版社集英社出版年2014年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁名久井直子装画山城えりかAmazonで見る