一覧に戻る文学・評論後宮の烏 3白川紺子後宮に棲む占いの妃・烏妃を主人公とする中華幻想譚の第三巻。今巻もまた、宮廷の奥深くで起きる怪異と人の願いが、静かな筆致で綴られていく。表紙には黒衣をまとい伏し目がちに座す女性が、淡い藍と墨の靄に包まれて浮かび上がる。傍らには朱の灯籠、足元には淡紅の牡丹と珊瑚のような枝が散り、漆黒の衣装と冷ややかな水墨の背景が際立つ対比を生む。タイトルは行書ふうの黒字で大きく置かれ、装画の湿度ある余白と響き合って、夜の宮にひそむ静謐と物悲しさを映している。About出版社集英社出版年2019年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁関静香(woody)装画香魚子Amazonで見る