一覧に戻る文学・評論ぼくの嘘淡い水彩で描かれた、カフェの一場面。制服姿の少年と本に目を落とす少女、黄色い椅子と窓辺の花鉢が、放課後の静かな時間を切り取っている。表紙はたっぷりと余白を取り、線の柔らかな手描きと滲みを活かした彩色で、人物の表情よりも空気の温度を伝えてくる。タイトルと著者名はそれぞれ縦長のカプセル状の枠に収められ、繊細な絵と細い書体が穏やかに響き合う。誰かに告げられないまま胸に置かれた言葉の気配を、画面全体の透明感がそっと支えている。About出版社KADOKAWA出版年2015年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁大武尚貴装画今日マチ子