一覧に戻る文学・評論猫とアリス芦原すなお古道具に埋もれた薄暗い空間に、少女と一匹の猫が静かに佇む。創元推理文庫の一冊で、アリスを巡る謎めいた物語を予感させる表紙だ。画面は灰と濃灰を基調に、床を裂くように走る朱の絨毯と、少女の黄のカーディガンだけが鮮やかに浮かび上がる。彫像や額縁、本や箱が雑然と積まれた奥には小さな扉と人影、手前には橙の猫が一匹腰を下ろす。抑えた色面のなかを走る一筋の朱が、物語へ踏み込む足取りを静かに誘う。About出版社東京創元社出版年2015年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁東京創元社装幀室装画旭ハジメAmazonで見る