一覧に戻る文学・評論オール・マイ・ラヴィング岩瀬成子思春期の少女のゆらぎを、静かな観察眼で描いた連作短編集。生と死、家族や友人との距離、そのあわいに揺れる心の機微を淡い筆致で掬い取る。表紙は生成りの地に水彩で描かれた一本の木。葉叢はくすんだグレーや黄土、薄紅を重ねたまだら模様で、その下に淡いピンクのワンピースをまとった少女が小さく佇む。足元には影が一筋伸び、画面の隅にはレコードと写真らしきものがそっと添えられている。タイトルは澄んだ水色、書体は端正な明朝。やわらかな余白が、登場人物たちの内側に流れる時間そのものを映している。About出版社小学館出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁植田真Amazonで見る