
七夕の夜に起こった悲劇を、繰り返される7月7日のなかで生き直す高校生たちを描く本格ミステリ。深い藍色の夜空に星々が散る背景の中央に、セーラー服姿の少女と色とりどりの吹き流しを下げた笹飾りがイラストで配される。タイトルは縦組みの黄色い明朝で大きく置かれ、帯には「何度何度くり返しても 彼の死だけが変わらない」と赤地の宣伝コピーが重ねられる。星夜と七夕飾りという季節の象徴が、閉じた時間に囚われた青春のもどかしさを静かに引き寄せている。

著伊吹亜門
装丁坂野公一
装画水沢そら
小学館 / 2024年
文学・評論