
イタリアや北米を渡り歩きながら漫画と文筆を続けてきた著者が、自身の歩みと価値観を率直に語る人生論エッセイ。何ものにもとらわれない自由な発想はどこから生まれるのか、軽やかな言葉でほどいていく。表紙は白地に、思索にふける古代彫像を淡い青の線描で大きく置き、その上から黒い明朝の縦組タイトルが堂々と横切る。書名の一部を朱赤で抜き、下端には同じ朱の帯が走る。古典の静けさと活字の勢いが交錯し、動き続けてきた人の輪郭を端正に浮かび上がらせる。
著松本大洋
装丁セキネシンイチ制作室
小学館 / 2022年
コミック・ラノベ・BL