一覧に戻る文学・評論サクラオト彩坂美月桜の季節に重なる少女の時間を描く一篇。夜の藍から薄紅へと滲むグラデーションの空に、セーラー服の横顔が静かに浮かび、舞い散る花弁と英字筆記体の薄い影が画面に幾層にも重ねられる。水彩のような滲みと、画面右の白い縦帯に据えられた明朝のタイトルが緩急を引き締め、春の光と微かな音の気配が一冊のなかに留め置かれている。About出版社集英社出版年2021年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁高橋健二(テラエンジン)装画中村至宏Amazonで見る