
2010年代の日本のインディ・ミュージックを、二人の書き手が往復しながら語り下ろした対話集。シーンの輪郭や個別のアーティストをめぐる議論を、当事者に近い距離から記録していく。表紙には、本やレコードで埋め尽くされた書棚と、赤いソファ、乱れたままのベッドが写る部屋の写真が大きく使われ、生活と音楽が地続きになった空気が定着している。タイトルと著者名は左側に縦組みの細い明朝で控えめに重ねられ、写真の余白に静かに置かれている。遊び明けの部屋そのものが、対話の温度をそのまま伝える装丁になっている。

著スズキナオ、パリッコ
装丁戸塚泰雄
装画INA+パリッコ
スタンド・ブックス / 2022年
文学・評論