
愛、恋、出会いと別れ。昭和歌謡の歌詞に繰り返し現れる1008語を、参考書の体裁を借りて拾い集めた一冊。歌詞を「単語」として並べ直すことで、時代の情緒や心の機微が浮かび上がってくる。表紙は白地に黒の極太明朝でタイトルを大胆に配し、参考書を思わせるストイックな構成。下半分にはモノクロの女性イラストと、目を引くショッキングピンクの帯が走り、昭和歌謡特有の艶やかさと哀愁を呼び込んでいる。受験参考書のフォーマットに歌謡曲の熱を流し込んだ、知と情の同居する装丁。
装丁吉田考宏
吉田考宏 / 2013年
人文・思想