
生態学者が、生きものと環境の関わりを少し引いた視点から見つめ直すエッセイ。生物と生物、生物と環境の関係を解きほぐしながら、自然を見るための眼差しそのものを問い直していく一冊だ。表紙には赤を基調とした魚のような生きものが手描きで大きく置かれ、鱗のひとつひとつに目玉のような円が並ぶ。タイトル文字も手書きで、絵と地続きの筆致が紙の白に滲む。「目のツケドコロ」という言葉と、無数の眼を持つ生きものの図像が静かに呼応し、観察するまなざしの在りかをそのまま装丁に立ち上げている。
著柳田理科雄
装丁塩田裕之
装画usi
KADOKAWA / 2017年
科学・テクノロジー