一覧に戻る文学・評論真景累ケ淵三遊亭円朝幕末から明治へと語り継がれた円朝の怪談噺。因果の糸が幾重にも絡み合い、累ヶ淵に沈む情念と呪いの連鎖を描く長編である。表紙は、長い黒髪を垂らした女性の肖像。頬に滲む痣のような陰、胸元に添えられた白い手、淡く靡く煙のような線が、生者とも亡者ともつかぬ気配を漂わせる。牡丹や菊を散らした打掛の朱と金、題字脇の小さな朱印が、湿った余白に一点の熱を落とす。語りの呼吸と、絵筆の沈黙とが、淵の底で静かに重なる。About出版社KADOKAWA出版年2018年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁大武尚貴装画山科理絵Amazonで見る