一覧に戻る文学・評論香魅堂奇譚羽根川牧人香りを商う店を舞台にした和風奇譚。黒い長着の青年が金細工の香炉を膝の上に抱え、その器から白い煙が幾筋も立ちのぼる。背後の棚には小瓶が整然と並び、画面全体が深い闇に沈むことで、ゆらぐ煙と朱色の房飾り、足元の青い果実だけが鮮やかに浮かび上がる。題字は墨を刷いたような筆致で、見えない香りをめぐる物語の気配を、視覚として静かに立ち上がらせている。About出版社KADOKAWA出版年2015年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁西村弘美(角川書店装丁室)装画遊兎ルコAmazonで見る