一覧に戻る文学・評論湯屋の怪異とカラクリ奇譚会川いち湯屋を舞台に、怪異とカラクリが交差する奇譚集。夜の帳に沈む街の只中、唐破風の屋根を戴く湯屋がぽつりと灯をともし、暖簾の「ゆ」の一字が橙色に浮かび上がる。石灯籠の前に佇む少年と一匹の白い獣、立ちのぼる湯気と遠景のビル群がにじむ青の濃淡で重なり、現実と異界の境が曖昧に揺らぐ。タイトルは湯気の白と灯火の金で縦に配され、文字そのものが湯屋の灯りの延長として立ち上がる。情景の静けさが、これから始まる怪しの気配を予感させる一冊。About出版社KADOKAWA出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁カマべヨシヒコ装画リアスAmazonで見る