
身近な動植物の生態から、競争を避け生き延びてきた「弱者」たちの戦略を読み解く一冊。鮮やかな朱色の極太書体で「弱虫の生きざま」と大書し、その隙間を埋めるように、ウグイス・ニホンミツバチ・クサカゲロウ・クロオオアリといった生きものを擬人化したコミカルなイラストと吹き出し風のキャプションが散りばめられている。情報量の多さをあえて整理しすぎず、雑誌の特集ページのような賑やかさで誌面化したカバーは、小さき者たちが懸命に居場所を作っていく本書の主題そのものを写している。
著横関大
装丁菊池祐
装画岸あずみ
小学館 / 2023年
文学・評論