一覧に戻る文学・評論アサイラム・ピースアンナカヴァン精神の不安と幽閉の感覚を、断章のかたちで綴った短篇集。語り手の輪郭がほどけ、現実と妄想の境が静かに溶け出していく作品である。表紙は白地のうえに、透明な氷塊か硝子片のような物体をモノクロームで配置。輪郭は鋭く立ちながら内部は揺らぎ、向こう側が歪んで透ける。タイトルと著者名は中央に控えめに沈み、欧文と訳者名を含む情報が静かに重なる。閉じ込められた知覚が結晶し、なお溶けかけているような佇まいが、本文の不穏な透明さに呼応している。About出版社筑摩書房出版年2019年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁水戸部功Amazonで見る