週刊文春の人気連載をまとめたエッセイ集。50代を過ぎてもなお消えない煩悩や下世話な好奇心を、自虐とユーモアでまぶしながら綴り、誰の中にもある業の可笑しみへと昇華していく。表紙はオフホワイトの地に手描きのイラストレーション。郵便屋の制服をまとった犬がオレンジ色の扉のチャイムを押す場面が、ゆるい線と淡い配色で描かれる。題字は手書き文字で、「されど」の深緑、「人生エロエロ」のくすんだピンク、著者名の黒が穏やかに並ぶ。脱力した絵と語りにくい主題を平らかに置く文字組みが、本書のとぼけた可笑しみを静かに予告している。