一覧に戻る文学・評論春原さんのリコーダー東直子歌人の第一歌集が、二十数年を経て文庫に収められた一冊。日常のささやかな景や心のゆらぎを、平易な言葉で掬いとる短歌が並ぶ。表紙は余白の多い白い地に、水彩で置かれた色面が点在する——黄の走り書き、淡い桃と水色の器のような形、藤色の矩形、朱の粒の散らばり。鉛筆で引かれた頼りない直線が紙面をゆるやかに区切り、描きかけのスケッチのような佇まいを残す。言葉になる前のかすかな手触りが、紙の上で静かに息を整えている。About出版社筑摩書房出版年2019年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁名久井直子装画狩野岳朗Amazonで見る