一覧に戻る文学・評論おいしい家族ふくだももこ家族の食卓を起点に、揺らぎながらも続いていく関係を描く小説。誰かが立ち、誰かが座り、湯気の向こうで言葉が交わされる——そんな台所の時間が物語の核に据えられる。カバーは、白いタイル壁にかかった黒い中華鍋とフライパン、ガスコンロに置かれた竹の蒸籠と土鍋、奥にのぞく小鉢の青菜を、青みを帯びた自然光のもとで写した一枚。中央には縦長の白い短冊が置かれ、明朝体でタイトルが、右上に著者名が静かに収まる。生活の道具が放つ静けさと、抑えた文字組みの余白が、食卓に流れる時間の手触りそのものを差し出している。About出版社集英社出版年2023年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁小川恵子(瀬戸内デザイン)カバー写真衛藤キヨコAmazonで見る