一覧に戻る文学・評論犬のかたちをしているもの高瀬隼子形のあるようで、形を持たない感情。人と人のあいだに生じる名づけがたい関係を、静かな筆致で掬い取る一冊。漆黒の地に、ふわりと浮かぶ白い犬の姿。輪郭はにじみ、毛先は闇へと溶け、耳のあたりにだけ淡い桃色がさす。明朝のタイトルは右上に控えめに置かれ、画と余白の呼吸を乱さない。形を保ちながらも確かさを欠いていく像が、そのまま物語の手触りと重なる装丁。About出版社集英社出版年2022年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁小川恵子(瀬戸内デザイン)装画村上豊Amazonで見る