一覧に戻る文学・評論石狩少女森田たま北海道・石狩に生まれ育った著者が、明治末から大正にかけての少女時代を瑞々しい筆致で綴った自伝的小説。文庫として復刊された一冊で、北国の風土と、ひとりの少女が見た世界の手触りが息づく。表紙には、淡い水色の空を背景に、髪を一つに編んだ少女の正面像が据えられる。その頭上には葉のついた赤い林檎がひとつ置かれ、白い衣服と相まって象徴画のような静けさを湛える。余白を広くとった白い地に細い明朝で記された題字が、絵の物語性を静かに支えている。少女と果実、そして北の空気を、装画の余韻のままに差し出す造本。About出版社筑摩書房出版年2024年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁小川恵子(瀬戸内デザイン)装画坂巻弓華Amazonで見る