一覧に戻る文学・評論一匹羊山本幸久組織のなかで自分の居場所を探す人々を描く山本幸久の長編。群れに馴染めない一匹を主題に、働くことの違和と矜持をすくい上げる物語と読める。表紙は青緑の地に、巻き角と縞模様の脚を持つ一頭の羊が立つ手描きの絵を据える。羊毛は厚塗りで質感を出し、足元には線描の草花が淡く広がる。タイトルは縦書きの黒い明朝で大きく置かれ、脇に小さな仮名のルビが添う。背景の揺らぐ筆致と素朴な動物画が、群れから外れた一匹のささやかな存在感をやわらかく支えている。About出版社光文社出版年2014年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁高林昭太装画くまあやこAmazonで見る