一覧に戻る文学・評論地獄くらやみ花もなき路生よる闇に潜むものを視る青年を巡る、和の意匠で綴られた怪異譚。漆黒の地に朱で書名が大きく抜かれ、白い着物姿の人物が膝に小さな白い獣を抱えて座している。背後では牙を剥いた獅子像が静かに迫り、円窓から落ちる淡い光が、現と幽の境を曖昧に滲ませる。漆黒と朱、白の三色を基調に組まれた画面は、書名が告げる闇の深さと、その奥に灯る一点の気配を、抑えた筆致で浮かび上がらせている。About出版社KADOKAWA出版年2018年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁西村弘美(角川書店装丁室)装画アオジマイコAmazonで見る