一覧に戻る文学・評論二階の王名梁和泉家の中の閉じた一室に潜む存在、そこから滲み出す不穏な気配を描いた長編。家族という器の奥にひらいた闇を、静かに掘り進めていく。装画は星のまたたく夜空を背に、古びた木造家屋を低い視線で見上げた構図。屋根の上には黒い鳥がじっと佇み、二階の小窓だけが揺らぐ黄色い光を放っている。タイトルはかすれた白い筆致で縦に置かれ、著者名は赤で添えられる。光と闇のわずかな差し引きが、二階の奥にいる「何か」を黙って指し示している。About出版社KADOKAWA出版年2015年判型四六判 / A5判 サイズジャンル文学・評論Credits装丁須田杏菜装画藤田新策Amazonで見る