一覧に戻る文学・評論躯体上の翼廃墟めいた骨組みの只中に、黒衣の人物が静かにうずくまる。創元SF文庫から刊行された一冊で、崩れた構造物と身体の交差に、文明の残骸と生身のあわいが滲む。墨と淡彩で描かれた図像は灰と青を基調に、湿った金属や折れた梁の質感を立ち上げ、周囲の白い余白へとほどけていく。右辺に直立する縦組みの白いタイトルが骨組みの垂直線と呼応し、〈躯体〉という語の硬質さと、そこから差し出される翼の繊細さを同時に告げる装いとなっている。About出版社toi8出版年2016年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁岩郷重力+R.F装画toi8(公式ブログ)Amazonで見る