一覧に戻る文学・評論魔女のスープ:残るは食欲食にまつわる記憶や欲望をめぐる軽妙なエッセイ集。日々の食卓から立ちのぼる滑稽さと哀しみを、しなやかな筆致で掬い上げる。鮮やかな黄の地に、黒い大鍋が赤い炎で煮え立ち、水色のスープの中には魚、人参、にんにく、ワインや調味料の瓶までが浮かぶ。鍋の縁には魔女帽子の小さな円が添えられ、童画めいた手描きの線と泡の白点が、おとぎ話の釜の熱気をそのまま誌面に運ぶ。読み終えても腹の底に残る食欲を、煮立つ一鍋に閉じ込めた一冊。About出版社新潮社出版年2014年判型文庫ジャンル文学・評論Credits装丁新潮社装幀室装画荒井良二