
自死した少女が遺した13本のカセットテープが、生前彼女と関わった人々のもとを順に巡っていく——その告白が連鎖する青春ミステリー。カバーは、燃えるようなオレンジの髪をした少女がカセットテープで片目を覆う構図で、テープの矩形が顔の半分を遮り、覗く青い瞳と赤い唇だけが鮮烈に立ち上がる。下部には鮮血のような赤の帯に「わたしが死んだ理由。」の太い明朝が斬り込む。隠された視線と露わな声、その緊張がこの物語の構造そのものを映し出している。
著行成薫
装丁坂野公一+吉田友美
装画旭ハジメ
講談社 / 2018年
文学・評論