
推し」を起点に、SNS時代の心理的充足を精神科医が問い直す一冊。共同体が衰退した現代で、なぜ「推し」が新しい「つながり」として息を吹き返すのか、ナルシシズムや承認欲求の視点から読み解いていく。淡いミントグリーンの地に、ドット絵の人物が散らばる表紙。サングラス姿の大きな人物を中心に、ワインを掲げる人や跳ねる人が思い思いに並び、それぞれが別の方向を向いている。縦組みの太い明朝タイトルが、ピクセルの軽やかさをぐっと引き締める。軽い絵柄と重い問いを、ちょうどよい距離で同居させた装丁。
著BushnellCandace、長澤あかね
装丁佐藤亜沙美
装画itabamoe
大和書房 / 2020年
文学・評論